大阪って　②

出かけて行く度に、
街のエネルギーと哀愁が、
身体にしみこんで来る。

初めて一人で出かけて行ったのは、
国立文楽劇場へ行く為だった。
東京生まれ、東京育ちの私は、
右も左も分からなくて、
あの賑やかさの中に溶け込めなかったのを憶えている。

それが、あれから何年か経って、
東京ではなくて、外国に住んでいるのが、
人生のうち、合計、半分近くになってしまった今、
根無し草の私に、大阪がやさしい。

今では、大阪出身のお友だちも出来て
彼女達が私の為に標準語を使ってくれる時の、
言葉の響きに安らいでしまうし、

お友だちと一緒に、大阪のカラフルな喧騒の中を、
生まれて初めての遊園地ではしゃぎまわる子どものように
きょろきょろ、わくわくしながら歩いていると、
忘れていたシンプルな嬉しさや元気がわいてくるから不思議。

でも、大阪は古い歴史のある街だし、
もっともっと奥が深いのは分かっているつもり。
東洋陶磁美術館を見れば分かるように、
古くからの商いで得た富に支えられた文化と洗練、
そして人々のエネルギーが生み出した芸能とか…。

今回のはしゃぎぶりで、『大阪のおばさん』の称号まで頂いちゃったけど、
実を言うと、『大阪のおばさん』って言う言葉は、私が日本を離れてからのものだと思うので、
本当のところ、それがどんな意味なのか、想像は出来ても正確には分かっていないので、
さっきネットでいろいろ調べてみた。

『大阪のおばちゃん』とした方が、いろいろ出て来て、だんだん意味が掴めてきた。
その昔、イギリス社会文化学（アメリカの文化人類学ではなくて）を少しかじった者としては、
この『大阪のおばちゃん』phenomena（現象？）は、とっても興味深い。（笑）

『大阪のおばちゃん』は、豹柄のいでたちだそうだけど、
私、ちゃんと小さな豹柄パターンのワンピース持ってますよ！！　それも、なんと2着も！！！
知らずして、『大阪のおばちゃん』への道をしっかりと歩んでいた私。（笑）
次回は、豹柄ワンピースを着て大阪へ登場しちゃおうかな？！